1 PowerToysとは
“Windows PowerToys”は、
Microsoftが提供するWindows向けの無料ユーティリティ集です。
Windowsの使い勝手や生産性を向上させるための便利なツール群が含まれています。
HTMLやWordにおける文書作成に便利なツールもありますので、備忘録として残して置きます。
2 PowerToysの入手とインストール
2.1 システム要件
PowerToysをインストールして実行するための最小要件を下に示します。
・ Windows 11 または Windows 10 バージョン 2004 (20H1/ビルド 19041) 以降
・ 64 ビット プロセッサ: x64 または ARM64
・ Microsoft Edge WebView2
ランタイムの最新の安定バージョンは、セットアップ中にブートストラップを介して
インストールされます。
2.2 入手とインストール
PowerToysは、下に示す方法で入手することができます。
① Microsoft Storeから(インストール時にサインインしたアカウントのみ)
② GitHubから
(PCの全ユーザー、またはインストール時にサインインしたアカウントのみかを選択可能)
他に、“WinGet”、
“Chocolatery”、
“Scoop”
などを利用して入手インストールすることができます
(利用することは少ないと思いますが、学習のため敢えて記述します)。
詳しくは、次のページをご覧ください。
PowerToys のインストール | Learn / Windows
2.2.2 GitHubから
Microsoft PowerToysのGitHubのリリースページ から入手することができます(図2.2-2参照)。
表2.2-1に示す[Assets(資産)]の中のから 目的のファイルをダウンロードしインストールします。
表中のハイパーリンクは、添付のPDFファイル内でのみ有効
2.3 インストール後
PowerToysが正常にインストールされると、
概要ウィンドウに使用できる各ユーティリティを紹介するガイダンスが表示されます
(図2.3-1参照)。
PowerToys設定のホーム ビューを表示すると、一部のユーティリティにすばやくアクセスしたり、
使用可能なショートカットの概要を確認したり、
個々のユーティリティを有効または無効にしたりすることができます。
また、タスクトレイにPowerToysのアイコンが追加されます。
アイコンクリックで開くクイックアクセスからすばやくユーティリティを立ち上げたり、
メニュー右上の「その他 >」から個々のユーティリティを有効または無効にしたりすることが
できます(図2.3-2参照)。
3 おすすめ機能
PowerToysを利用することで、標準のWindowsにはなかったさまざまな操作が可能になります。
本章では、HTML、WORDなどの文書作成に使えるユーティリティを中心に、
表3-1にまとめたPowerToysのいくつかのユーティリティを紹介します。
一部の機能は無効になっています。
無効になっている機能は、タスクトレイのアイコン右クリック開くメニューの「その他」から
開く一覧で確認し、利用したい機能を有効にします。
3.1 システムツール
3.1.1 Advanced Paste
【機能】
Advanced Pasteは、クリップボードの内容を必要な形式に変換する強力な
クリップボード管理ツールです。
このツールを使用すると、インターフェイスまたはキーボード ショートカットを使用して、
プレーンテキスト、マークダウン、JSON、またはさまざまなファイル形式
(.txt、.html、.png)としてコンテンツを貼り付けることができます。
Advanced Paste クリップボード管理用ツール | Learn Windows
【ショートカット】
[Win + Shift + V]
【使い方】
テキストベースの貼り付けオプションがいくつか含まれています。
これらのオプションは、[Advanced Paste]ウィンドウにあります。
アクティブ化ショートカットを使用してウィンドウを開きます。
カスタマイズ可能なキーボード コマンドを使用して、クイックキーを使用して貼り付け操作を
直接呼び出すこともできます。
3.1.2 コマンドパレット
【機能】
キーボード操作だけで、OS機能へのアクセス、コマンドやアプリの起動、ファイルやWebの
検索、電卓をはじめとするツールの利用などが行えるクイックランチャーです。
PowerToys コマンド パレット ユーティリティ | Learn Windows
【起動方法】
[Win + Alt + Space]
3.1.3 Color Picker
【機能】
画面上の任意の場所の色情報を取得します。
Color Picker ユーティリティ | Learn Windows
【ショートカット】
[Win + Shift + C]
【実行例】
3.1.4 スクリーンルーラー
【機能】
画面上の任意の場所のサイズを計測します。
Screen ruler ユーティリティ| Learn Windows
【ショートカット】
[Win + Shift + M]
【実行例】
3.1.5 Text Extractor
【機能】
画面上の画像やPDF、エラーダイアログなどコピー不可能な文字を、OCR(光学文字認識)
で抽出できるツールです。
[Win + Shift + T]キーを押して範囲をドラッグするだけで、
テキスト化してクリップボードへ自動保存し、そのまま[Ctrl + V]で貼り付け可能です。
Text Extractor ユーティリティ | Learn Windows
【ショートカット】
[Win + Shift + T]
【実行例】
下に示すのは、図3.1-4のPNG画像から
文字列を取り出したものを貼り付けた結果です。
3.1.6 ZoomIt
【機能】
プレゼンテーションやデモの時の画面ズーム、注釈、および記録ができるツールです。
ZoomIt使用して、スクリーンショットをクリップボードまたはファイルに切り取ることも
できます。
ZoomIt ユーティリティ | Learn Windows
【使い方】
使用を開始するには、PowerToys設定で有効にします。
タスクトレイのZoomItアイコンクリックで、操作メニューが表示されます。
メニューから実行したい操作を選択します。
3.2 ウィンドウとレイアウト
3.2.1 トリミングとロック
【機能】
小さいトリミングされたウィンドウを作成して、
アプリケーションの特定の部分に集中するのに役立つPowerToysユーティリティです。
【使い方】
使用を開始するには、PowerToys設定で有効にします。
有効にしたら、ウィンドウにフォーカスを合わせ、
“縮小表示“ショートカット(既定値: [Win+Ctrl+Shift+T])、
または “Reparent“ショートカット(既定値: [Win+Ctrl+Shift+R])を押して、
トリミングするウィンドウの領域を選択します。
3.3 ファイル管理
3.3.1 File Explorerアドオン
【機能】
SVG、PDF、Markdown、ソース コード ファイルなど、複数のファイルの種類に対する
プレビュー ウィンドウとサムネイルのサポートにより、File Explorerを強化します。
このユーティリティを使用すると、別のアプリケーションを開かずにFile Explorerで
直接ファイルの内容をプレビューすることができます。
File Explorer アドオン ユーティリティ | Learn Windows
【使い方】
プレビューのサポートを有効にするには、拡張機能をオンに設定します。
3.3.2 Image Resizer
【機能】
一括イメージサイズ変更用のWindowsシェル拡張機能であり、
一度に複数のイメージのサイズをすばやく変更するのに役立ちます。
Image Resizer ユーティリティ | Learn Windows
【使い方】
File Explorerで選択した1つ以上のイメージ ファイルを右クリックし、
コンテキストメニューから「ImageResizerでサイズ変更」を選択して、
画像のサイズを変更します。
3.3.3 PowerRename
【機能】
一度に複数のファイルの名前をすばやく変更できるWindowsの一括名前変更ツールです。
PowerRename Windowsのユーティリティ | Learn Windows
【基本的な使い方】
おおよそ下に示す手順で、ファイル名を一括変更します。
① 名前を変更したいファイル・フォルダを選択して右クリック
② メニューからPower Renameを選択する
③ 最上部の欄に置換したい文字を入力する
④ 下の欄に置換後の文字を入力する
⑤ 「適用」をクリックする
3.4 詳細
3.4.1 環境変数編集
【機能】
PowerToysの環境変数エディターの長所は、プロファイル機能を備える点です。
用途や目的ごとに複数のプロファイルを作成し、トグルスイッチのON/OFFで簡単に環境変数
を書き換えられるようになっています。
たとえば、アプリ開発のため一時的に“PATH”変数を変更したいといったケースに役立ちます。
プロファイル変数は、ユーザーおよびシステム変数よりも優先されます。
Environment Variables | Learn Windows
【起動方法】
タスクトレイPowerToysアイコンクリックで開くメニューから、「環境変数」を選択します
(図3.4-1参照)。
3.4.2 hosts”ファイルエディター
【機能】
“hosts”ファイルエディターは、“hosts”ファイルの内容を編集するものです。
Hosts File Editor ユーティリティ | Learn Windows
# “hosts”ファイルを編集しなければならないことはそうそうありません。
# 個人的には、“hosts”ファイルのある位置を見つけ出すのが簡単になり、
# その位置で直接ファイル更新ができるようになるので、
# テキストエディターで編集するよりは断然楽になるツールかなと思っています。
【起動方法】
タスクトレイPowerToysアイコンクリックで開くメニューから、
「ホストファイルエディター」を選択します
(図3.4-3参照)。
以上
本記事の元となっているWordで作成したPDFを
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