【Windows OneDrive】迷惑なOneDriveの自動バックアップを停止する

1 はじめに

Windows 11のHome版は、OSのセットアップに
MicrosoftアカウントMSアカウント)の登録が必須となっています。

このMSアカウントを登録すると、自動的にOneDriveが有効になります。
デスクトップ]、[写真]、[ドキュメント]の各フォルダーが、
デフォルトで自動的にバックアップ(同期)されるようになります。

何もしないままでいると、次のような問題が起きることもあります。

1. デスクトップの右下に「OneDriveに十分な空き領域がありません」という
エラーメッセージが表示されるようになってしまう。

2. ファイルが多くなると、PCの動作が非常に重くなる
(即時同期であるため、裏の作業でOneDriveに多くのリソースが使われてしまう)。

WORDで文書を作成する、EXCELでデータを整理するなど、
事務作業を主に一人でPCを利用している場合、上記の事象はある意味迷惑なことで、
OneDriveの停止を望んでいる方も多いのではないかと思います。

ということで、本記事ではOneDriveの停止の仕方について整理してみました。

なお、次の設定ができれば、OneDriveはとっても便利なツールだと思っています。

1. バックアップを目的とする場合、同期の周期を設定できる。
例えば、毎週土曜日の午前2時に同期を開始する。

2. 同期のポーリング間隔や、単位時間あたりの転送量を変更する
(共同編集を目的とした場合即時の同期が望ましいが、他の場合を考えると。。。)。

3. フォルダー毎に、12の設定ができる。

まー、データエントリが主な使い方では不要な機能と思いますが、
立ち上げ放しのサーバーとして使っているPCでは欲しい機能です。
Microsoftさん、是非検討してみてください。

2 OneDriveの同期を停止する

本章では、次の2つの停止方法について示します。

① [デスクトップ]、[写真]、[ドキュメント]のフォルダー毎の同期停止
OneDriveの完全停止

2.1 OneDriveの設定

まず、OneDriveの設定変更の方法について。

OneDriveの同期を停止するには、
まず通知領域OneDriveクラウド アイコンを選択すると、 図2.1-2のメニューが開きますので、
[設定]を選択します。
図2.1-3に示すOneDriveの設定ダイアログを開きます。

同期の停止とはいっても、特定フォルダーの同期停止とOneDrive完全停止とでは、
以降2.2項2.3項で示すようにその後の操作は異なってきます。

2.2 フォルダーを選択して同期を停止する

デフォルトでは、アカウントの次のフォルダーが同期するようになっています。

ドキュメント
写真
デスクトップ

2.1項で示した 図2.1-3において 赤枠の[バックアップを管理]を選択すると、
図2.2-1に示す 「このPCのフォルダーをバックアップする」のダイアログが開きます。

そこで、同期したくないフォルダーを選んで無効にします。

2.3 同期を完全に停止する

OneDriveの同期を完全に停止するには、2.1項で示した 図2.1-3において
緑枠[アカウント]を選択し、 開いた図2.3-1のダイアログで [このPCからリンクを解除する]を選択します。

このPCからリンクを解除」しただけでは、OneDriveは生きたままになっています。
通知領域OneDriveクラウド アイコンを選択して表示されたメニューの中から、
OneDriveの終了]を選択します。

また、次回PCを立ち上げた時、OneDriveを起動しないようにするには、
タククマネージャーを立ち上げ左端メニューから「スタートアップ」アイコンを選択し、
表示されたプロセスの中から選んで"OneDrive.exe"の[状態]を無効にします。

3 OneDriveをPCから完全に削除する

本章では、OneDriveをPCから完全に削除する、つまりアンインストールする方法を示します。

Microsoft純正のユーティリティなので、特別な方法で組み込まれている可能性もありましたが、
一般のアプリと同じ方法でインストールされていました。
他にも、Microsoft Storeからインストールされている場合があるのかもしれません。

3.1 スタートメニューからアンインストールする。

OneDrive図3.1-2に示すようにスタートメニューに登録されていれば、
OneDriveのアンインストールは難しくはありません。

スタートメニューに登録されていない場合は、3.2項をご覧ください。

スタートメニューに登録にされている場合は、
以下に示す手順でOneDriveをアンインストールすることができます。

これから示すのはWindows 11の場合ですが、
Windows 10であってもほぼ同様にアンインストールすることができます。

1. スタートメニューにおいて、[すべてのアプリ]を選択する。

2. 左覧の列から"OneDrive"を選択し右クリックする。
表示されたメニューから[アンインストール]を選択する。

3. 「プログラムのアンインストールまたは変更」が開いたら、
Microsoft OneDrive”を選択して、アンインストールを開始する。

3.2 コマンドプロンプトからOneDriveをアンインストールする

OneDriveMicrosoft Storeからインストールされている場合、
コマンドプロンプトからアンインストールすることもできるようです
(わたしの環境では、試すことができませんでした)。

管理者権限で、下に示すコマンドを実行します。

winget uninstall microsoft.onedrive

以上

HTMLだと、
思うように編集することは難しく、やろうすればとっても時間が掛かります。
ですので、本記事の元となっているWordで作成したPDFを
ページ最後に貼り付けました。

役に立てていただければ、うれしく思います。

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