変更履歴
- Rev. 0.7 : 2025年04月14日
- 新規作成
- Rev. 0.8 : 2025年04月25日
- 「フィッシングサイト誘導URL」の章を追加
Google翻訳URLパラメータを利用してWebページを丸ごと翻訳(備忘録)
1 はじめに
最近(2024年頃から)、Google翻訳のURLでフッシング・サイトへ誘導するメールを
受信することが多くなってきました。
フッシング・サイトのURLは、全て下に示すサイトへ通報しています。
フィッシング詐欺の報告
そこで、まさかGoogle翻訳のURLを通報するわけにはいきません。
本記事は、備忘録として、
どこにフィッシングサイトのURLが載っているかを調べた結果を記しました。
本来は、外国のサイトが翻訳された状態のURLを誰かと共有することが目的だったようです。
2 Google翻訳のURL
2.1 Google翻訳の基本URLの構造
Google翻訳を使用するための基本的なURLは以下のとおりです。
https://translate.google.com/translate?hl=ja&sl=auto&tl=ja &u=<URL>
2.2 具体例
たとえば、英語のWebページ「https://example.com」を日本語に翻訳したい場合、
次のようなURLを作成します。
https://translate.google.com/translate?hl=ja&sl=auto&tl=ja&u=https://example.com
3 フィッシングサイト誘導URL
3.1 フィッシングサイト誘導URLの解読
フィッシングメールに記載されている典型的なフィッシングサイトへの誘導URLは、
下に示すようになっています。
このうち、下線を引いた下に示す“u”パラメータ部分が、
Google翻訳が遷移するフィッシングサイトのURLです。
u=●●●.zyssfj.%F0%9F%84%B2%F0%9F%84%BE%F0%9F%84%BC
黄色でマーキングした部分は、URLエンコードされた文字列です。
ブラウザが、基本的には半角英数字や一部の半角記号しか扱えないため、
このような表記になっています。
この部分を、下に示すURLエンコード・デコード・ツールで解読すると、
次の文字列あることがわかります。
『四角囲みの“com”』
Google ChromeやMicrosoft Edgeは、
この 『四角囲みの“com”』を半角文字“com”と
同等扱いにしているようです。
したがって、フィッシングメールの“u”パラメータは、最終的に次のURLへ誘導している
ことになります。
https://●●●.zyssfj.com (https://は、ブラウザが自動的に補完)
【URLエンコード・デコード・ツール】
①
URLエンコード・デコード | TECH-UNLIMITED
②
URLエンコード・デコードフォーム | TAG index
③
url_encode、url_decode‥URLエンコード/デコードツール | en-pc
3.2 フィッシングサイトの報告
解読したフィイシングサイトのURLは、被害者がでないよう、
またヤツラを懲らしめるため、下に示す機関、およびGoogleへ報告しましょう。
有効な報告であれば、フィッシングサイトを踏むと、
Chromeでは全面真っ赤な警告画面が表示されるようになります。
以上
本文中の記述に、
誤字や脱字、誤った内容の記述など見つかりましたら、
下に示すフォームでご連絡いただければ幸いです。