だれにでもできる読みやすい文章術

スポンサーリンク




「Webのテキストは、見づらい」と、思われている方も多いのではないでしょうか。
紙に印刷された文字よりも読みにくい、ということなのです。
きっとあなたにも、思い当たる節があると思います。

確かに、PCのディスプレイはまぶしいし、
基本的に文字はドットの集合なので、不鮮明。

さらに文字間・行間が詰まったデザインなら、
読む気なんて一瞬でどこかに飛んでいってしまいます。

訪問者は、
それが興味のある内容でも、がんばってまでは読みたくないのですよね。

でも、興味がある上に“ラクに読める”なら、読んでもらえる可能性は、
グッと高まります。

だから、訪問者が
読む前に「この文章は読みやすいぞ~」と教えてあげることが大事になってきます。

では訪問者は、どこでそれを判断しているかというと、
「漢字と仮名(ひらがな、カタカナ)のバランス」です。

本記事では、
どんな場合に漢字で書き、どんな場合にはひらがなで書くべきか、
その指針を示します。



第1章 概要

Webテキストは、紙に印刷されたものより見やすいとはいえません。

でも、「漢字と仮名(ひらがな、カタカナ)のバランス」を工夫すれば、
見づらいという印象を解消することができます。

本記事では、
どんな場合に漢字で書き、どんな場合にはひらがなで書くべきか、
その指針を示します
(『漢字は開くと読みやすくなるよ』: 本レポートの主題です)。

なお、『第3章 文章冒頭の「なので~」』と『第4章 表記の揺れ』は、
本記事の本主題(漢字は開くと読みやすくなるよ)からちょっと外れてしますが、
いずれも読みやすい文章には大事なことなので、あえて付け加えさせていただきました。

この2点をおろそかにしているブログが、かなり多いと感じています。
ほんのちょっと気をつければ、
あなたのブログ記事は知的に見え格段に読みやすくなるに残念です。

この記事は、
『ひとつの記事で、複数の題材と取り扱うべきではない』という主張に、
違反したことをやっています。



第2章 漢字を開く

漢字で書ける語句をひらがなで書くことを編集用語で「ひらく」と言います。
その逆に、ひらがなの語句を漢字で書くことを「とじる」と言います。

漢字で書ける語句は全て漢字で書くのではなく、
ある語句はひらがなで書いた方がぐっと読みやすくなります。

本章では、
どんな語句が、開いて書くべきなのか、あるいは閉じるべきなのかの
原則を示します。



第1節 ひらがなにすべき語句

本節では、ひらがなで書くべき語句を示します。

本記事で示す語句以外にも、ひらがなで書くべき語句がまだまだあります。

ここで示す語句から
どのような語句をひらがなで書くべきなのか、
その傾向をつかみ取っていただけるのではないかと思います。

本節の記事は、下に示すページの記事を元に作成しました。


読みやすい文章にする方法 – ひらがなと漢字の使い分け
| フリーライターのよりどころBlog



次のページも、みなさまのお役にたつものだと思います。

Web文章入門 : 特別編 漢字とひらがなの使い分け方 | はじめてWEB




第1項 副詞の場合

WrtTechReadEasily_01




第2項 接続詞の場合

WrtTechReadEasily_02




第3項 その他の例

WrtTechReadEasily_03




第2節 場合によって使い分ける

読みが同じ語句の場合、
ある場合には漢字で書き、別の場合ではひらがなで書く
というおおまかな原則があります。

本節では、その原則を紹介します。


第1項 普通名詞と形式名詞

名詞といっても、次に示すようにいくつかに細分化されています。

普通名詞、固有名詞、代名詞、転成名詞、形式名詞



なかには、「とき」、「もの」、「こと」などのように同じ読みであっても、
普通名詞として使われる場合と形式名詞として使われる場合があります。

これらは、
普通名詞として使われる場合には漢字で書き、
形式名詞として使われる場合にはひらがなで書くことが通例となっています



【普通名詞】
えんぴつ、シャーペン、消しゴムなどのように、普通の一般的な名称のことです。



【形式名詞】
形式名詞は、本来の意味の薄れたものです。


それ単体では名詞として機能せず、
かならず連体修飾語を受けて名詞としての機能を果たします。


「とき」「もの」「こと」「ほう」「ところ」などが形式名詞です。



(1)「時」と「とき」

には手を抜くことも必要だ」
「イチローが満塁ホームランを打ったその

など、特定の時期や時点を示すときは漢字の「時」を使うといいでしょう。

一方、

「余裕がないとき
「階段を上ったとき

のように、
状況や仮定、条件を示すときは、ひらがなで書いたほうが直感的にわかりやすくなります。



(2)「物」と「もの」

を投げる」
を選ぶ」

といったときは、漢字の「物」がふさわしいです。

ものわかりがいい」
「ものにする」

のような場合は、ひらがなにしたほうがしっくりきます。



(3)「事」と「こと」

たとえば

「大変なが起こる」

の場合、「大変な」を除いて「事が起こる。」としても文法的に文が完結するので、
この「事」は普通名詞であり漢字で書けるということになります。

「そんなことはない」
「思ったことを話しなさい」

などの「こと」は、形式名詞です。
このときの「こと」は、ひらがなで書きます

形式名詞は、かならず前に修飾語があります。
前の例でいえば「そんな」や「思った」が修飾語です。

それを除くと「ことはない。」「ことを話しなさい。」となって、
元の意味から大きく離れてしまいます。

というのも、これらの「こと」は、
「そんな」が指す内容(対象)や「思った」内容(対象)を漠然と指しているからです。

文法的にいえば、形式名詞は単独では主語になれない、ということです。

(4)「所」と「ところ」

「目立つに花を置く」

この場合の「ところ」は場所を表しているので、漢字で書きます

一方、

「聞くところによると、あのお店は繁盛しているらしい」

「ところ」は、形式名詞です。
「聞く」という修飾語が無いと、元の意味から大きく離れてしまいます。



第2項 動詞と補助動詞

本項では、読みが同じ場合の動詞と補助動詞の扱いについて示します。

動詞は漢字で書き、補助動詞はひらがなで書くのが原則となります。


(1)「頂く」と「いただく」

「頂く」という文字は
「もらう」(他に「食べる」「飲む」など)という意味の動詞の謙譲語ですから、
「もらう」などの意味がある言葉なのです。

「お土産を頂く」の「頂く」は、
「お土産」という名詞に「を」という助詞を付けた後の
「もらう」という意味の動詞であることは明らかです。

特定の意味を持たせる動詞は、漢字で書かなければ意味は生かせません。

ですから、
「お土産を頂く」は、漢字で書かなければならず
「お土産をいただく」ではだめなのです。

一方、
「参考にしていただく」の場合の動詞は、
「参考にする」の連用形「参考にして」(又は「する」の連用形「して」)です。

動詞はこれに尽きているのです。

それに付け加えられた「いただく」は、
その前に位置する動詞を補助する補助動詞にほかなりません。

補助動詞には、
動詞本来の意味は無くなっているか、あっても薄いものになっています。

「参考にしていただく」の「いただく」に
「頂く」という漢字の意味はほとんど感じられないはずです。

ですから、この場合は、ひらがなで書かなければならないのです。



(2)「下さい」か「ください」か?

漢字の「下さい」は、「下さる」という動詞の活用形
意味は「頂く」と同じです。

この場合も、
「お便りを下さい」「お菓子を下さい」という場合は、漢字で書きます

「話してください」(「話す」が動詞、「ください」は補助動詞)、
「教えてください」(「教える」が動詞、「ください」は補助動詞)は、
ひらがなで書きます



(3)「致す」と「いたします」

「致す」は、「届ける。至らせる。及ぼす。仕向ける。」などの意味の動詞です。

たとえば「思いを致す」などという動詞と使うにはよいのですが、

「お詫びいたします。」「お願いいたします。」
(「詫びる」が動詞。「いたします」は補助動詞)というような
補助動詞として使う場合はひらがなで書くことになります。

なお、「致し方はない」という場合の「致し方」は名詞です。

名詞は、基本的には漢字で書きます。



(4)「見る」か「みる」か?

「見る」は、視覚又は視覚以外の感覚で物事を捉える意味の文字ですので、
「顔を見る。味を見る。人生を甘く見る。意見の一致を見る。」など
動詞として使う場合は漢字で書きます

動詞の連用形に「て」や「で」が付いた補助動詞として使う場合は、ひらがなで書きます

「実行してみる。試してみる。そう言われてみると本当にそうだ。
彼はまだ生きているとみられている。」などです。



(5)「言う」か「いう」か?

「言う」は、口を開いてものを言う動詞として使う場合にのみ使われ
実質的には「言う」という意味を失っている場合や
動詞としての機能を失っている場合は「いう」が使われます

「彼は『俺は秀才だ』と言っている」「文句を言う」「正直に言う」「言い争う」などは、
動詞ですので漢字で書きます

「弁護士という職業」「そういうこと」「台風が来るというが」「顔といい、声といい
「君という奴は」「といっても」「そういえば」などは、
口を開いて言葉を出す「言う」の意味はないか薄いのでひらがなで書くことになります。



(6)「置く」か「おく」か?

漢字の「置く」は、「机の上に花瓶を置く。役員を置く。相談所を置く。」など、
動詞として使うときに使われます

しかし、
補助動詞その他、漢字本来の意味がないときは、ひらがなで「おく」と書きます

「通知しておく。そのままにしておく。明確にしておく。」などです。



(7)「付く」か「つく」か?

動詞の「付く」は
「くっつく」こと、「付着する」ことですので、
その意味の言葉として使う場合は漢字を用います

色が付く。秘書が付く。護衛が付く。知恵が付く。先生の後に付く
決心が付く。名前が付く

「付く」の意味がないか、薄いものであるときは、「つく」とひらがなで書くことになります。

「浮つく。近づく。高くつく。まごつく。決心がつく。思いつく。」などです。

ただし、この原則のとおりに書くと、
かなだらけの非常に読みにくい文章となる場合があります。

こういう時は、上記原則を破り漢字で書きます。 その方が読みやすくなります。

報告していただいたとおりに  → 報告して頂いた通り
話してくださっさたことは → 話して下さった事



第3項 その他

(1)「前」と「まえ」

「バス停」「駅前」など
具体的な位置を示すときは、漢字の」で書きます

「すこしまえ」「スポーツのまえ」のような
時間を示すときは、ひらがなの「まえ」を使うとわかりやすくなります。



(2)「方」と「ほう」

「方」と「ほう」も読み手に誤解されやすい言葉です。

たとえば、「市役所の」とあった場合、
「市役所の方角」なのか「市役所に勤めている人」を指しているのかは、
前後の文章を読まないとわかりません。

この場合は、方角を表す場合は、ひらがなの「ほうを、
人を表す場合は、漢字の「を使うのがいいでしょう。



(3)「通り」と「とおり」

「海浜通り」など、「道」にかかわる場合は「通りですが、
「彼が今言ったとおり」などの使い方の場合、
とおり」とひらがなで書くのが本来の日本語だと思います。



第3章 文章冒頭の「なので~」

ブログ文章に、冒頭が「なので~」で始まる文章をよく見かけます。

なので~」は、
どちらかというと会話の中、それもくだけた雰囲気の会話にとどまらずに、
やや改まったビジネスなどの会話でも使用されることが多いかと思います。

でも、Web文章などの書き言葉として使われると、
違和感を覚えるという方も多いのではないでしょうか
(話言葉としてならまだしも、書き言葉としては。。。?)。

“「なので」は「連語」といって、゛断定の助動詞「だ」の連体形=「な」゛や、
゛形容動詞の連体形活用語尾=「な」゛に、゛接続助詞「ので」゛をつけたものです(『ディジタル大辞泉 – 小学館』から)。



意味としては、「…だから」「…であるから」といったもので、

「かぜなので学校を休んだ」
「故障の原因が明らかなのですぐに直せます」

というのが、本来の使い方です。

ですから、
ひとつの話が終わったあとで、
接続詞のような形で「なので」を文頭にもってくるのはやはりおかしい
のです。

下に示すA、Bの文章の「なので」を適切な形に言い換えるとしたら、
どのような表現になるでしょうか。

A: 「明日は忘年会だ。なので、帰りが遅くなる」
B: 「来月の予定が決まらない。なので、まだ返事ができないんです」




【言い換え例】

A: 「明日は忘年会なので、帰りが遅くなる」
B: 「来月の予定が決まらない。だから、まだ返事ができないんです」



BもAと同じように一文にして、

「来月の予定が決まらないので、まだ返事ができないんです」
「来月の予定が決まらないものだから、まだ返事ができないんです」

という言い方もできます。

また、一文につなげないのであれば、「だから」以外にも、

「ですから」「そんなわけで」「その関係で」「そのため」「よって」「それにより」

などの言葉も意味としてはあてはまります。

書き言葉では、「そのため」「よって」「それにより」なども使えます。

この例文では、
「ですから」「そんなわけで」「その関係で」などの方が、
前後の言葉と調和がとれるのではないでしょうか。



第4章 表記の揺れ

ひとつのサイト内で、
同じ意味の言葉を複数の異なった表記で書かれているのを見ると、
そのサイトにあまり良い印象を持たれないのではないでしょうか。

そういった言葉が統一されていない状態を指して、表記がゆれているといいます。

表記揺れは、SEOの面で不利であるだけでなく
表記への配慮に欠けた文章は記事自体の信用も損ねてしまいます

表記揺れは、意識して無くなるよう気をつけるべきことなのです

(気をつけていても、やってしまいます。 気をつけていないと、なおさらです。
言っちゃいけないことなのですが、
このことに気をつけていない無神経なブログがあまりにも多すぎです
・・・ケアレスなら、「まーしょうがないっか」ですが)。

どういった形の表記揺れがあるのでしょうか。
下にその例を示します。



【英文字の大文字小文字不統一】

英文字の言葉については、
どの文字を大文字する、どの文字を小文字するなど、統一して使うべきです。

特にブランド名や固有名詞については、
揺れるのは当然望ましくありませんが、自分のルールと違うからといって、
ブランド所有者が決めているものを変えて表記すべきではありません

AdSense」が「Adsense」、「adsense」
AdWords」が「Adwords」、「adwords」




【ブランド名などの固有名詞の通称・略称・カタカタ表記による表記揺れ】

英文字の固有名詞をカタカナ表記することは、いけないことではありません。

ただ、英文字で通すのか、カタカナ表記で通すのか、
ひとつの記事内ではどちらかに統一すべきです。

「AdSense」と「アドセンス」や、「Analytics」と「アナリティクス」
「Yahoo!」と「ヤフー」
「UNIQLO」と「ユニクロ」




【読みに由来するカタカナ表記の揺れ】

「サーバー」と「サーバ」
「ヴェネツィア」と「ベネチア」



なお、カタカナ語の長音記号の付け方は、下に示すようになっています。

ルール1:

長音は、原則として長音符号「ー」を用いて書く。
英語の語末の‐er,‐or,‐arなどに当たるものは、
原則としてア列の長音とし長音符号「ー」を用いて書き表す。
ただし、慣用に応じて「ー」を省いてもよい。



ルール2:

その言葉が3音以上の場合には、語尾に長音符号を付けない。
その言葉が2音以下の場合には、語尾に長音符号を付ける。

参考: 語末の長音記号「ー」を省略するいいかた(サーバ、データ、センサなど)




【外来語の由来等による表記揺れ】

「ヴェニス」と「ヴェネツィア」




【省略による表記揺れ】

「ダイヤ」と「ダイヤモンド」




【数字、英文字は半角表示が基本】

英文には、本来全角文字というものはありません。

したがって、英文字は、半角文字で書くべきものなのです。
数字についても、基本的には英文字と同様です。

何か、意図したことがある場合は、全角で書くこともありです。



【句読点(『,(カンマ)』と『、(読点))】

日本語の文章なのに、
、(読点)』の代りに『,(カンマ)』を使っている文章をたまに見かけます。

,(カンマ)』は、英文のための記号です。
日本語文章には使わないようにしましょう。



【漢字の表記】

「ネコ」「猫」「ねこ」




【送り仮名の有無による表記揺れ】

「引っ越し」「引越し」「引っ越」「引越」



以上




【参考図書】











スポンサーリンク

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ

Top